脳を鍛える最強の趣味、将棋の認知症予防効果とは

11月17日は「将棋の日」。日本の伝統文化であり、老若男女に親しまれてきた将棋。実はこの“頭のスポーツ”が、近年では認知症予防に役立つとして注目されています。
将棋は、駒を動かすたびに「次の一手」を考える思考の連続。対局中には脳のさまざまな領域が活発に働き、特に前頭葉・海馬・側頭葉が刺激されることが分かっています。
☖将棋が脳に与える3つの良い刺激
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記憶力のトレーニングになる
駒の動かし方、定跡、相手の手の読みなどを記憶しながら進める将棋は、まさに「動く記憶ゲーム」。海馬(記憶をつかさどる部位)を繰り返し使うことで、記憶力の維持や向上が期待できます。 -
判断力・集中力を鍛える
限られた持ち時間の中で最善手を探す将棋は、集中力と判断力が求められます。脳科学的にも、集中時には前頭前野が活発化し、思考の柔軟性が高まることが確認されています。 - コミュニケーションの機会になる
将棋は1対1の静かな競技ですが、実は会話や表情のやりとりが多い“社交的な遊び”でもあります。人と関わる機会が増えることで、社会的交流の低下による認知機能低下を防ぐ効果も期待できます。
☖研究でも注目される「将棋と認知機能」の関係
日本将棋連盟と大学研究チームの調査では、将棋を週1回以上指す高齢者は、そうでない人に比べて認知機能テストのスコアが有意に高いことが報告されています。また、趣味として将棋を楽しむ人は、うつ傾向や孤立感が少ないという結果もあります。
☖今日からできる「脳トレ将棋」のすすめ
- スマホアプリで毎日1局
- 将棋教室や地域サークルに参加
- 子どもや孫と“教えながら”楽しむ
- プロ棋士の対局を観戦して戦略を考える
勝ち負けよりも、「考える」「覚える」「話す」という脳の活動を増やすことが大切です。1日10分の将棋タイムが、あなたの脳を健やかに保つきっかけになるかもしれません。
✅まとめ
将棋は単なる遊びではなく、脳を鍛える“生涯スポーツ”。この「将棋の日」に、あなたも駒を一手、動かしてみませんか?