鰻は夏バテにも認知症予防にも◎土用の丑の日

明日7月19日と7月31日は「土用の丑の日」です。この日は、スタミナをつけるために鰻を食べる習慣がありますが、実は鰻には夏バテ対策だけでなく、脳の健康をサポートする栄養素もたっぷり含まれているのをご存じですか?
鰻には、ビタミンA・B群・D・Eといった脂溶性ビタミン、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラル、そして「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」といったオメガ3脂肪酸がバランスよく含まれています。これらは、神経細胞の働きをサポートし、記憶力や判断力の維持、さらには脳の血流改善にも関与しており、アルツハイマー型認知症の予防にもつながるとされています。
近年、日本人の魚介類の摂取量は減少傾向にあり、DHAやEPAを意識して摂ることがますます重要になってきています。たとえば鰻の蒲焼き100gには、DHAが1,400mg以上含まれており、これは青魚に匹敵するほどの含有量です。土用の丑の日に鰻を食べることは、夏の風物詩というだけでなく、脳の健康を守る一歩にもなり得るのです。
もちろん、認知症予防には栄養だけでなく、運動・睡眠・ストレス管理といった生活習慣全体が関わっています。ただ、毎日の食事に“脳によいもの”を取り入れることは、誰にでもすぐ始められる習慣です。
この夏は、季節を感じながら、脳にもやさしい鰻をぜひ楽しんでみてください。食べることが、未来の健康への第一歩になるかもしれません。