エアコンの効いた部屋でもOK!「ながら運動」で認知症予防

猛暑が続く夏、外での運動はつい後回しになりがち。でも、エアコンの効いた室内でできる「ながら運動(デュアルタスク運動)」なら、熱中症の心配も少なく、気軽に始められます。

 

デュアルタスクとは?

身体を動かしながら頭も使う「ながら動作」は、「デュアルタスク」と呼ばれています。テレビを見ながら食器を洗う、音楽を聴きながら勉強をする…こうした日常の行動も、実はデュアルタスクの一例です。認知機能が低下すると、こうした動作を同時に行うことが難しくなるとされており、デュアルタスクを取り入れた運動は認知症予防にも効果があると考えられています。

 

室内でできる!脳と体を同時に鍛えるデュアルタスク運動 3選

今回は、暑い夏でも室内で無理なく取り組める、デュアルタスク運動を3つご紹介します。いずれも特別な道具を使わず、今日からすぐに始められる簡単なものばかりです。ぜひお試しください。

 

①  タオルを使った2ステップ運動

タオルを両手でピンと張って持ち、腕を左右に開いたり上下に上げたりします。
その動きに合わせて、「都道府県名」や「果物の名前」など、テーマを決めて言葉を挙げていきましょう。

ポイント: タオルを使うことで自然に腕の運動になり、身体もしっかり使えます。言葉に詰まってもOK。楽しく続けることが大切です。

 

②数を数えながら足踏み運動

その場で足踏みをしながら、1から順に数を数えます。
慣れてきたら、「3の倍数だけ手をたたく」「5の倍数のときに足踏みを止める」などのルールを加えると、脳トレ効果がぐっと高まります。

ポイント: 足をしっかり上げ、できるだけ一定のリズムで行うよう意識してみましょう。

 

③しりとりスクワット

スクワットを1回行うごとに、しりとりをしていきます。
例:「りんご」→スクワット →「ごりら」→スクワット →「ラッパ」…のように続けていきましょう。

ポイント: しりとりが詰まったら一度止まってOK。焦らず、自分のペースで考える時間も「脳の体操」になります。

 

しりとりをしながらスクワットをしている女性

 

無理なく、楽しくがポイント!

デュアルタスク運動は、実際にやってみると意外と頭を使うことに気づくはず。気負わず、楽しんで取り組むことが継続のカギです。冷房の効いた室内で、涼しく、賢く、夏の“脳活”をはじめてみませんか?ながら運動は、高齢者の認知症予防や、熱中症対策にもぴったりです。

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